スコッチ・ウイスキーの特集記事|お酒特集記事 page6 of 17

スコッチ・ウイスキーの特集記事|お酒特集記事 page6 of 17

スコッチ・ウイスキー特集。ウイスキーといえばスコッチ。スコッチの豆知識や銘柄ごとの情報など掲載中

No Image

Webmaster.M

オーク樽を焦がして貯蔵する真っ黒なモルトウイスキー|ロッホ・デュー

スコットランド・ハイランド地方のスペイサイドは、50以上もの蒸溜所が集まるスコッチウイスキーのメッカ。スペイ川の流域に位置する湿地帯ですが、ウイスキーの主原料となる大麦の生育には最適で、湿地帯はピート(泥炭)を生み出しました。このピートを使い大麦麦芽を乾燥させることで生まれるのがスコッチ独特のスモーキーフレーバー。 続きをみるこの豊かな香りこそが、スコッチウイスキーの特徴といえます。 スペイサイドでスコッチウイスキーが発展したのは、1644年ごろから1820年まで続いた密造時代にさかのぼります。イングランドへの反感と課税を嫌う蒸溜家たちは北部へと逃れ、スペイ川の流域に集まりました。この時代にピートによる麦芽乾燥が始まり、樽熟成の発見があったとされています。 こうしたスペイサイド・モルトのなかでも、強い個性を放っているのが、真っ黒なシングル・モルトウイスキー『ロッホデュー』。バーボン貯蔵後のオーク樽の内側を真っ黒に焦がして、それを2回繰り返して貯蔵するため、真っ黒なモルトウイスキーが生まれるのです。この『ロッホデュー』を製造しているのは、マノックモア蒸溜所。ロッシー川の谷に建つグレンロッシー蒸溜所の敷地内に1971年新設された第2蒸溜所で、原料や仕込み水も同じものが使われています。ここで生産される名酒『マノックモア』が全モルトウイスキーの中でも色が薄いことで有名になったため、真っ黒なモルトウイスキーを製造したのがはじまり。ラベルには「ブラック・ウイスキー」と表記されています。  『ロッホデュー』の香りは濃厚でわずかな甘さもあり、飲み口は想像以上になめらか。焦げくささはなく、飲みごたえがあります。生産数が少ないため、貴重なモルトウイスキーです。...
2016/09/14
No Image

Webmaster.M

リンゴのように甘く香るキース地区自慢の個性派モルト|グレン・キース

スコットランド・ハイランド地方のスペイサイドは、50以上もの蒸溜所が集まるスコッチのメッカ。スペイ川の流域に位置する湿地帯ですが、ウイスキーの主原料となる大麦の生育には最適で、湿地帯はピート(泥炭)を生み出しました。このピートを使い大麦麦芽を乾燥させることで生まれるのがスコッチ独特のスモーキーフレーバー。この豊かな香りこそが、スコッチ・ウイスキーの特徴といえます。 続きをみるスペイサイドでスコッチ・ウイスキーが発展したのは、1644年ごろから1820年まで続いた密造時代にさかのぼります。イングランドへの反感と課税を嫌う蒸溜家たちは北部へと逃れ、スペイ川の流域に集まりました。この時代にピートによる麦芽乾燥が始まり、樽熟成の発見があったとされています。大麦麦芽を乾燥させるために、近くに埋もれているピートを燃料として代用。蒸溜したモルト原酒を入れて隠すために、シェリー酒の空き樽を流用するようになりました。これを数年後に開けてみたところ、まろやかな酒に変わっていたことが木樽熟成をおこなうきっかけになったのです。 グレンキースは、このスペイサイド・キース地区にストラスアイラの姉妹蒸溜所として1957年に創業した蒸溜所。当初は『シーバスリーガル』などのブレンド用に3回蒸溜したライトタイプのウイスキーづくりが行われていた珍しい蒸溜所です。1994年に初めてオフィシャルボトル(10年スクエアボトル)がリリースされました。 『グレンキース』は、キース地区の特徴ともいえる独特の熟したりんごや洋なし、フレッシュなミントなど華やかなでフルーティな香りが自慢。甘さと辛さのバランスがよく、気持ちよく飲めるシングル・モルトウイスキーです。...
2016/09/14
No Image

Webmaster.M

ハチミツのような甘さをもつ『ホワイトホース』のキーモルト【グレン・エルギン 】

ウイスキーの故郷ともいえるスコットランド・ハイランド地方のスペイサイド。ウイスキー造りに最適な自然環境に恵まれ、世界に知られる蒸溜所が密集しています。そのひとつであるエルギン蒸留所は、なかでも立地条件に恵まれた蒸溜所。仕込み水には、蒸溜所の南東に位置するミルビュイー・ロッホ(湖)近辺からひいた柔らかな天然水を利用。またグレン川の豊富な水を動力源としてタービンを回していたため、1950年までは電力を全く必要としませんでした。第一次・第二次世界大戦、1920年代アメリカの禁酒法時代、世界不況の波などウイスキー業界の不況により次々に蒸留所が閉鎖したときでも、電力費を削減していたグレンエルギン蒸留所は生き残ることができたといわれています。 続きをみるグレンエルギン蒸溜所の創業はウイスキーブームの後期である1898年。グレンファークラスの元所長ウィリアム・シンプソンと地元の企業家ジェームズ・カールの共同出資によって創設されました。建物の設計と建築は、著名な蒸溜所建築家であるチャールズ・ドイグ・オブ・エルギンによるもの。今日でもエルギン蒸留所では、夏にはイワツバメがウォームタブの間を飛び回り、100年以上の間、ほとんど変わらないようなのどかさがあります。 1930年代になると『ホワイトホース』を持つスコティッシュ・モルト・ディスティラーズ社がエルギン蒸留所を買収。ブレンデッド・ウイスキーである『ホワイトホースのキーモルトに。1960年には4基のスチルを増設するほどの発展を成し遂げ、シングル・モルトウイスキー『グレンエルギン』がリリースされました。 『グレンエルギン』の魅力は、スペイサイドの個性が際立つハチミツのような甘さとモルトのふくよかな香味。飲み口は想像以上にやさしくスムーズなので、モルトの入門者や女性にもおすすめのウイスキーです。1977年からはイタリアや日本などにも輸出され、世界中にファンを広げています。...
2016/09/14
No Image

Webmaster.M

ブレンデーたちに選ばれる複雑な味わいのシングルモルト、クラガンモア

『クラガンモア』は、ブレンダーの間でもとても人気のあるシングル・モルトウイスキー。1920年代ブレンディングモルトとして最高の地位を獲得し、『ホワイトホース』や『オールドパー』など有名なブレンデッド・ウイスキーの人気を支えてきました。 続きをみるゲール語で「大きな岩」という意味をもつクラガンモア蒸溜所が位置するのは、スコットランド・ハイランド地方に流れるスペイ川の中流沿岸。森と丘陵に囲まれた庭園のような風景の中にひっそりと佇みます。創業は1869年。マッカラン、グレンリベットなどの蒸溜所に勤めていた蒸溜家ジョン・スミスは、当初から高い計画性をもってこの地に蒸溜所を建設しました。水源を確保するためにスペイ川のほとりであるとともに、ピートの採掘場や大麦畑も近くにあり、なによりバリンダロッホ駅が遠くない場所にありました。ジョン・スミスは、蒸溜所を鉄道の沿線にすることで、出荷時の流通がスムーズになると考えたのです。設立後には線路を蒸溜所にも敷設。国内初の自家用側線をもつ蒸溜所となり、材料や樽詰めしたばかりのウイスキーの運搬がスムーズに行われました。この方式はのちにスペイサイドのビジネスモデルとなり、線路脇に拠点を置く蒸溜所が増えました。 蒸溜所の特徴になっているのが、ジョン・スミスが設計した、上面の平たいポットスチルです。これによって蒸気の下にある不純物が落ち、上部だけが蒸溜されるようになっています。それが『クラガンモア』ならではの個性を生み出す秘訣のひとつとなっているのです。 『クラガンモア』の味わいは、数あるスペイサイドモルトの中でも香り豊かで複雑。フルーティでありながら深いコクも楽しめます。口当たりがやわらかいので、女性にも人気のあるシングル・モルトです。...
2016/09/14
No Image

Webmaster.M

職人技が造り出す華やかなシングルモルト、ザ・バルヴェニー

バルヴェニー蒸溜所は、ハイランド地方のスペイ川流域に密集する蒸溜所のなかでも、伝統的なウイスキー造りを今も守り続けている蒸溜所。世界中で最も飲まれているといわれる「グレンフィディック」の第2蒸溜所としても知られています。創業は1892年。グレンフィディック蒸溜所の創始者であるウィリアム・グラントにより、グレンフィディック創業の5年後に開設されました。蒸溜所の名前になっているバルヴェニーはダフタウンにある古城の名前で、ゲール語で『山の麓の集落』の意味です。この古城は13世紀にさかのぼる歴史がありながら、廃城として長らく放置されたままでした。その後、ふもとにつくられた新バルヴェニー城の跡地をウィリアム・グラントが取得し、バルヴェニー蒸溜所の地としたのです。 続きをみる『バルヴェニー』は、熟練の職人の手によって、伝統の製法で丁寧に造られているシングル・モルトウイスキー。そのこだわりのひとつといえるのが、手間のかかる伝統的なフロアモルティングです。麦芽の乾燥も自社で行うことで、ピートの香りづけを調整し軽やかなピート香の麦芽を製造。蒸溜に使う蒸溜釜は、〝バルヴェニーボール〟と呼ばれるネックにこぶが付いた独特の蒸溜釜を採用しています。これにより香りの成分をおだやかにじっくり抽出。豊かで重厚なモルトウイスキーを造り出しています。また熟成樽は、バーボン樽やシェリー樽だけでなく、ワインやポートワインの樽なども使用し、さまざまな組み合わせによって、多彩な味わいのモルトウイスキーを生産。『バルヴェニー』ならではの華やかでコクのある個性的なモルトウイスキーが生まれるのです。...
2016/09/14
No Image

Webmaster.M

伝統的な製法で造られるドライな味わい、ザ・グレンドロナック

シングル・モルトウイスキーは、単一蒸溜所のモルトウイスキーだけをボトリングしたウイスキーです。その土地の自然風土や水、使用する原料などが熟成にそのまま影響を与えるため、それぞれの蒸溜所によって個性的な香りと味わいを楽しめるのが最大の魅力です。 続きをみる『ザ・グレンドロナック』は、1826年創設のグレンドロナック蒸溜所で造られているシングル・モルトウイスキー。スコッチの故郷でもあるスペイサイドと東ハイランドとの堺に位置。麦畑が広がるフォーグの小さな清流をまたいで石造りの蒸溜所が立っています。小川の名前は「グレンドロナック」。古ゲール語で「黒いちご」を意味するこの名にちなんで、蒸溜所は「ザ・グレンドロナック」と名付けられました。花崗岩に磨かれた水は、いまも丘のあちらこちらに湧き出し、ピート層の大地を潤しています。 この蒸留所も時代の変化と共にオーナーが変わってきましたが、伝統的な製法は昔のまま。フロアモルティング(麦芽精製)を行い、醗酵槽はオレゴンの松製のものを使用、蒸留には石炭の直火炊きのスチルを使用するなど、熟練の職人が創業当時の手法にこだわり続けています。この蒸溜所では、ウイスキーの原料である大麦を狙って来るネズミを退治するために “ウイスキー・キャット”と呼ばれる猫がいまも闊歩しているとか。ここには、そんな昔と変わらぬスコットランドの風景が残っているのです。 『ザ・グレンドロナック』はシェリー樽で熟成させたあとホワイトオーク樽で後熟させており、芳醇でなめらかな香味が特徴。飲み口はスムーズで、麦芽に由来する甘味や風味が豊かに感じられます。麦芽風味やドライさ、フレーバーの豊かさなどがストレートに感じられるのは、グレンドロナックならではといえます。...
2016/09/14

読込完了

ページ読み込みエラー