磯由来のピート香を存分に味わうアイラモルトの女王、ボウモア
ゲール語で“大きな岩礁”という意味の『ボウモア』。地元の商人だったデビット・シンプソンが創業した、アイラ島最古のボウモア蒸留所で生産されているモルトウイスキーです。
続きをみる創業は1779年、設立から数十年は小規模な経営が続き、1837年W&J・マター社に買収されたときの生産量は、わずか年間3640リットルしかありませんでした。しかしその後の50年で生産量を90万リットルまで増やし、いくつかの買収を経て、スタンレー・P・モリソンの所有になりました。それ以降はモリソンボウモア蒸留所として稼働していましたが、現在の所有はサントリー。度重なる買収を繰り返してきましたが、アイラ島最古の歴史と伝統を現在まで大切に引き継いでいます。
蒸留所はかもめが舞う浜辺に位置し、貯蔵庫は海抜0メートル以下にあるため、そこで熟成された原酒はアイラ・モルトの独特なスモーキーさやヨードに加え、潮のフレーバーも放っています。ほかにもこの付近にはいくつもの蒸留所があり、磯の香りがするウイスキーが作られていますが、『ボウモア』は中間的な風合いと言われ、「アイラモルトの女王」と評されています。...