お酒特集記事一覧 page28 of 43

お酒特集記事一覧 page28 of 43

お酒コラム|豆知識や銘柄ごとの情報など掲載中

No Image

Webmaster.M

『ホワイト&マッカイ』のメインモルトとしても使用|ダルモア

ハイランド地方の北海に通じるクロマティー湾の入り江沿い、アルネスという町にあるダルモア蒸留所。ここで生まれる『ダルモア』は、コクと豊かなフルーツ香を併せもつシングル・モルトウイスキーです。 続きをみるダルモア蒸留所は1839年アレクサンダー・マセソンによって創業された由緒ある蒸溜所。豊富な大麦とピート、アルネス川の水流に恵まれていることから、ブラック島を臨む土地に蒸溜所を建てたといわれています。その後マセソンは地元の農夫マッケンジー兄弟に経営を任せるようになり、1891年には蒸溜所を同兄弟に売却。マッケンジー兄弟は1世紀にわたって蒸溜所の経営にたずさわりました。また兄弟はブラック&ホワイトを生んだジェームス・ホワイトとチャールズ・マッカイの共通の友人だったため、ダルモアはブレンデッド・ウイスキー『ホワイト&マッカイ』の原酒用メインモルトとしても使用されています。ダルモアとはゲール語とノース語(ヴァイキングの言葉)の両方に起源をもつ単語で、「川辺の広大な草地」を意味します。 特徴的なダルモアブランドのラベルの由来は、1263年にまでさかのぼります。マッケンジー一族は、雄ジカの角で負傷したスコットランド国王アレキサンダー三世を救い、その褒美として12本の枝角を持つ鹿の頭の紋章を国王から授けられたと言い伝えられ、ダルモアブランドのシンボルとなったのです。 『ダルモア』は樽熟成にオロロソ・シェリー樽とバーボン樽を使用。色合いは、黄金色とオレンジ色を帯びた深みのある赤褐色で、フレッシュな柑橘類と甘いバニラの風味が特徴です。オレンジマーマレードとスパイスを感じさせる香りのバランスもよく、熱心なファンをもつウイスキーです。...
2016/09/14

Webmaster.M

スコットランド最小規模の蒸留所産シングルモルト【ジ・エドラダワー】

スコッチ・ウイスキーの原酒は、大麦麦芽のみを原料としたモルトウイスキーと、トウモロコシやライ麦など、大麦以外を主原料にしたグレーンウイスキーに分けられます。現在スコッチ・ウイスキーの流通の8~9割を占めているのは、数種類のモルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜ合わせたブレンデッド・ウイスキー。さまざまな蒸溜所の原酒をブレンドすることで生まれる新たな味わいが魅力です。これに対して大麦麦芽のみを原料とした、単一の蒸溜所のモルト原酒のみでつくられるものはシングル・モルトウイスキーとよばれます。生産量は限られていますが、味や香りに自然風土や製法がそのまま反映されるのが魅力。それぞれの蒸溜所の際立った個性やこだわりを存分に楽しむことができます。 続きをみる『ジ・エドラダワー』は、さわやかなスモーキーフレーバーと麦芽由来の香味のバランスがほどよいシングル・モルトウイスキーです。ほんのり甘口でふんわりとアーモンドフレーバーが感じられる飲み口が印象的。甘くマイルドな味わいで知られるブレンデッド・モルトウイスキー『ハウス・オブ・ローズ』のキーモルトとしても使われていることでも知られています。 『ジ・エドラダワー』を製造するエドラダワー蒸溜所は1825年に創業したスコットランドで最小規模の蒸留所。初留釜と再留釜が各1基しかなく、法律で認められている最小サイズの蒸留釜を使用しています。エドラダワーとはゲール語で「エドレッドの小川」のことで、蒸溜所敷地内に流れる小川の名前を語源としています。現在は瓶詰業者のシグナトリーが所有しています。...
2016/09/14
No Image

Webmaster.M

伝統的な製法で造られるドライな味わい、ザ・グレンドロナック

シングル・モルトウイスキーは、単一蒸溜所のモルトウイスキーだけをボトリングしたウイスキーです。その土地の自然風土や水、使用する原料などが熟成にそのまま影響を与えるため、それぞれの蒸溜所によって個性的な香りと味わいを楽しめるのが最大の魅力です。 続きをみる『ザ・グレンドロナック』は、1826年創設のグレンドロナック蒸溜所で造られているシングル・モルトウイスキー。スコッチの故郷でもあるスペイサイドと東ハイランドとの堺に位置。麦畑が広がるフォーグの小さな清流をまたいで石造りの蒸溜所が立っています。小川の名前は「グレンドロナック」。古ゲール語で「黒いちご」を意味するこの名にちなんで、蒸溜所は「ザ・グレンドロナック」と名付けられました。花崗岩に磨かれた水は、いまも丘のあちらこちらに湧き出し、ピート層の大地を潤しています。 この蒸留所も時代の変化と共にオーナーが変わってきましたが、伝統的な製法は昔のまま。フロアモルティング(麦芽精製)を行い、醗酵槽はオレゴンの松製のものを使用、蒸留には石炭の直火炊きのスチルを使用するなど、熟練の職人が創業当時の手法にこだわり続けています。この蒸溜所では、ウイスキーの原料である大麦を狙って来るネズミを退治するために “ウイスキー・キャット”と呼ばれる猫がいまも闊歩しているとか。ここには、そんな昔と変わらぬスコットランドの風景が残っているのです。 『ザ・グレンドロナック』はシェリー樽で熟成させたあとホワイトオーク樽で後熟させており、芳醇でなめらかな香味が特徴。飲み口はスムーズで、麦芽に由来する甘味や風味が豊かに感じられます。麦芽風味やドライさ、フレーバーの豊かさなどがストレートに感じられるのは、グレンドロナックならではといえます。...
2016/09/14
No Image

Webmaster.M

職人技が造り出す華やかなシングルモルト、ザ・バルヴェニー

バルヴェニー蒸溜所は、ハイランド地方のスペイ川流域に密集する蒸溜所のなかでも、伝統的なウイスキー造りを今も守り続けている蒸溜所。世界中で最も飲まれているといわれる「グレンフィディック」の第2蒸溜所としても知られています。創業は1892年。グレンフィディック蒸溜所の創始者であるウィリアム・グラントにより、グレンフィディック創業の5年後に開設されました。蒸溜所の名前になっているバルヴェニーはダフタウンにある古城の名前で、ゲール語で『山の麓の集落』の意味です。この古城は13世紀にさかのぼる歴史がありながら、廃城として長らく放置されたままでした。その後、ふもとにつくられた新バルヴェニー城の跡地をウィリアム・グラントが取得し、バルヴェニー蒸溜所の地としたのです。 続きをみる『バルヴェニー』は、熟練の職人の手によって、伝統の製法で丁寧に造られているシングル・モルトウイスキー。そのこだわりのひとつといえるのが、手間のかかる伝統的なフロアモルティングです。麦芽の乾燥も自社で行うことで、ピートの香りづけを調整し軽やかなピート香の麦芽を製造。蒸溜に使う蒸溜釜は、〝バルヴェニーボール〟と呼ばれるネックにこぶが付いた独特の蒸溜釜を採用しています。これにより香りの成分をおだやかにじっくり抽出。豊かで重厚なモルトウイスキーを造り出しています。また熟成樽は、バーボン樽やシェリー樽だけでなく、ワインやポートワインの樽なども使用し、さまざまな組み合わせによって、多彩な味わいのモルトウイスキーを生産。『バルヴェニー』ならではの華やかでコクのある個性的なモルトウイスキーが生まれるのです。...
2016/09/14
No Image

Webmaster.M

ブレンデーたちに選ばれる複雑な味わいのシングルモルト、クラガンモア

『クラガンモア』は、ブレンダーの間でもとても人気のあるシングル・モルトウイスキー。1920年代ブレンディングモルトとして最高の地位を獲得し、『ホワイトホース』や『オールドパー』など有名なブレンデッド・ウイスキーの人気を支えてきました。 続きをみるゲール語で「大きな岩」という意味をもつクラガンモア蒸溜所が位置するのは、スコットランド・ハイランド地方に流れるスペイ川の中流沿岸。森と丘陵に囲まれた庭園のような風景の中にひっそりと佇みます。創業は1869年。マッカラン、グレンリベットなどの蒸溜所に勤めていた蒸溜家ジョン・スミスは、当初から高い計画性をもってこの地に蒸溜所を建設しました。水源を確保するためにスペイ川のほとりであるとともに、ピートの採掘場や大麦畑も近くにあり、なによりバリンダロッホ駅が遠くない場所にありました。ジョン・スミスは、蒸溜所を鉄道の沿線にすることで、出荷時の流通がスムーズになると考えたのです。設立後には線路を蒸溜所にも敷設。国内初の自家用側線をもつ蒸溜所となり、材料や樽詰めしたばかりのウイスキーの運搬がスムーズに行われました。この方式はのちにスペイサイドのビジネスモデルとなり、線路脇に拠点を置く蒸溜所が増えました。 蒸溜所の特徴になっているのが、ジョン・スミスが設計した、上面の平たいポットスチルです。これによって蒸気の下にある不純物が落ち、上部だけが蒸溜されるようになっています。それが『クラガンモア』ならではの個性を生み出す秘訣のひとつとなっているのです。 『クラガンモア』の味わいは、数あるスペイサイドモルトの中でも香り豊かで複雑。フルーティでありながら深いコクも楽しめます。口当たりがやわらかいので、女性にも人気のあるシングル・モルトです。...
2016/09/14
No Image

Webmaster.M

ハチミツのような甘さをもつ『ホワイトホース』のキーモルト【グレン・エルギン 】

ウイスキーの故郷ともいえるスコットランド・ハイランド地方のスペイサイド。ウイスキー造りに最適な自然環境に恵まれ、世界に知られる蒸溜所が密集しています。そのひとつであるエルギン蒸留所は、なかでも立地条件に恵まれた蒸溜所。仕込み水には、蒸溜所の南東に位置するミルビュイー・ロッホ(湖)近辺からひいた柔らかな天然水を利用。またグレン川の豊富な水を動力源としてタービンを回していたため、1950年までは電力を全く必要としませんでした。第一次・第二次世界大戦、1920年代アメリカの禁酒法時代、世界不況の波などウイスキー業界の不況により次々に蒸留所が閉鎖したときでも、電力費を削減していたグレンエルギン蒸留所は生き残ることができたといわれています。 続きをみるグレンエルギン蒸溜所の創業はウイスキーブームの後期である1898年。グレンファークラスの元所長ウィリアム・シンプソンと地元の企業家ジェームズ・カールの共同出資によって創設されました。建物の設計と建築は、著名な蒸溜所建築家であるチャールズ・ドイグ・オブ・エルギンによるもの。今日でもエルギン蒸留所では、夏にはイワツバメがウォームタブの間を飛び回り、100年以上の間、ほとんど変わらないようなのどかさがあります。 1930年代になると『ホワイトホース』を持つスコティッシュ・モルト・ディスティラーズ社がエルギン蒸留所を買収。ブレンデッド・ウイスキーである『ホワイトホースのキーモルトに。1960年には4基のスチルを増設するほどの発展を成し遂げ、シングル・モルトウイスキー『グレンエルギン』がリリースされました。 『グレンエルギン』の魅力は、スペイサイドの個性が際立つハチミツのような甘さとモルトのふくよかな香味。飲み口は想像以上にやさしくスムーズなので、モルトの入門者や女性にもおすすめのウイスキーです。1977年からはイタリアや日本などにも輸出され、世界中にファンを広げています。...
2016/09/14

読込完了

ページ読み込みエラー