『ホワイト&マッカイ』のメインモルトとしても使用|ダルモア
ハイランド地方の北海に通じるクロマティー湾の入り江沿い、アルネスという町にあるダルモア蒸留所。ここで生まれる『ダルモア』は、コクと豊かなフルーツ香を併せもつシングル・モルトウイスキーです。
続きをみるダルモア蒸留所は1839年アレクサンダー・マセソンによって創業された由緒ある蒸溜所。豊富な大麦とピート、アルネス川の水流に恵まれていることから、ブラック島を臨む土地に蒸溜所を建てたといわれています。その後マセソンは地元の農夫マッケンジー兄弟に経営を任せるようになり、1891年には蒸溜所を同兄弟に売却。マッケンジー兄弟は1世紀にわたって蒸溜所の経営にたずさわりました。また兄弟はブラック&ホワイトを生んだジェームス・ホワイトとチャールズ・マッカイの共通の友人だったため、ダルモアはブレンデッド・ウイスキー『ホワイト&マッカイ』の原酒用メインモルトとしても使用されています。ダルモアとはゲール語とノース語(ヴァイキングの言葉)の両方に起源をもつ単語で、「川辺の広大な草地」を意味します。
特徴的なダルモアブランドのラベルの由来は、1263年にまでさかのぼります。マッケンジー一族は、雄ジカの角で負傷したスコットランド国王アレキサンダー三世を救い、その褒美として12本の枝角を持つ鹿の頭の紋章を国王から授けられたと言い伝えられ、ダルモアブランドのシンボルとなったのです。
『ダルモア』は樽熟成にオロロソ・シェリー樽とバーボン樽を使用。色合いは、黄金色とオレンジ色を帯びた深みのある赤褐色で、フレッシュな柑橘類と甘いバニラの風味が特徴です。オレンジマーマレードとスパイスを感じさせる香りのバランスもよく、熱心なファンをもつウイスキーです。...