ワインの特集記事|お酒特集記事

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ワイン特集。ワインの豆知識や銘柄ごとの情報など掲載中

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クロード・デュガ|ブルゴーニュのテロワールが生み出す宝石ワイン

特級ワイン『グリオット・シャンベルタン』と言えば、ジュブレ・シャンベルタン村の歴史ある名門生産者、クロード・デュガの名前が挙がります。わずか0.25haの畑から毎年1~2樽しか出来ないグリオットは、あの『ロマネ・コンティ』よりも入手が難しいとされ、“世界中のワイン愛好家の垂涎の的”です。シャペルに至っては0.14haの畑から1樽しか出来ないので、市場で見つけるのは極めて困難です。ブルゴーニュのグラン・クリュで本当に素晴らしい最高の畑は狭く、収穫量は非常に限られているのです。 続きをみるクロード・デュガのセラーはセリエ・デ・ディームと呼ばれ、教会の年貢の格納場所で13世紀の建築です。以前はほとんど全量、ネゴシアンに桶売りしていました。ドメーヌ元詰めは1982年頃から少しづつ始め、1993年からは全量元詰めとなっています。所有する畑は6ha余りで、そのうち1.5haはブルゴーニュ・ルージュが占めるので、村名以上はわずか4.5haでブドウの樹齢も平均40年以上です。クローンのせいか毎年ブドウの実はすこぶる小さい上、徹底的な選果をするため生産量はきわめて少なくなります。畑第一主義で減農薬栽培を実践し、化学肥料の代わりに岩草や海草を畑に与え、農耕馬を復活させるなど自然派的栽培を心掛けています。ブドウの品質を上げるとともに、収量を極限まで抑え、テロワールに掛ける思いはただならぬものがあります。ワインは伝統的な醸造方法で造られ、その味わいは非常に力強く、年を重ねると潜在能力を発揮する「長期熟成型」と言われています。人間の技術が造り出すワインではなく、自然の生命力が生み出す香り高くコクのあるワインです。「ブドウの出来がすべて」と語るように、クロード・デュガのワインは自然の慈しみの中で生まれる宝石のワインです。ワンランク上のアペラシオンと間違えんばかりの充実感のある秀逸なワインを造ってしまうのがクロード・デュガです。 豆知識 クロード・デュガのワイン造りの信条...
2015/01/21
アンリ・ジャイエ

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アンリ・ジャイエ|ブルゴーニュの神様の作ったワイン

現在のブルゴーニュワインの生みの親アンリ・ジャイエは、「ワイン造りの神様」と讃えられた伝説的人物で、2006年に逝去しました。「大量生産ワイン」よりも「ブルゴーニュらしい高品質ワイン」をめざしたアンリ・ジャイエは、「ブルゴーニュの良さを引き出す」ために、ぶどう畑での仕事を何よりも大切にし、新しい醸造法も考え出しました。 続きをみる徹底して収穫量を制限し、収穫したぶどうは選果台を使って一房一房選び、低温浸漬を行うことでキレイなぶどうのエキスを抽出、発酵には自然酵母を使用します。8年代に突如、注目を集めたのは、化学農法が普及して原料品質が低下する中で、彼は昔ながらの減農薬栽培を守り、品質低下を免れることができたからです。アンリ・ジャイエは、1922年にヴォーヌ・ロマネ村に生まれ、子供の頃から畑に出てブドウ栽培に励んだそうです。そして1945年にメオ・カミュゼからブドウ畑を借りてワイン造りを開始しました。その後、特級畑であるリシュブールのすぐ上の斜面にあるクロ・パラントゥの畑を購入しました。ここから、伝説の1級ワイン『ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥ』が生まれました。このワインは、いわゆる飲み頃を過ぎた年代のものでも、その淡い色合いを翻すように、若々しさを感じます。やさしいチェリーやなめした皮の風味が広がります。1988年にはメオ・カミュゼとの畑のレンタル契約が終了した時は、「もうリシュブールを造れなくなった。」という言葉が彼の気持ちを表しています。惜しまれながら1995年ヴィンテージを最後にワイン造りの第一線から退きます。2001年に正式に引退、、甥のエマニエル・ルジェに畑を譲り、後継者としています。また、後進育成にも積極的で、ジャン・ニコラ・メオ(メオ・カミュゼ)やフィリップ・シャルロバンなど数多く若手醸造家を育てました。 豆知識 現在のブルゴーニュワインは、アンリ・ジャイエという1人の天才が造りだしました。彼の功績をたたえる呼称のいろいろ。「ワイン造りの神様」、「伝説の醸造家」、「ブルゴーニュの神様」、「神の手を持つ男」など。...
2015/01/21
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エマニュエル・ルジェ|「ブルゴーニュの神様」の後継者が造るワイン

「ブルゴーニュの神様」アンリ・ジェイエの後継者で、甥にあたる醸造家エマニュエル・ルジェのドメーヌです。エマニュエル・ルジェは、至高のブルゴーニュワインを求めるものにとって羨望の的です。その生産量の少なさと入手困難のため、幻の一級ワインとも呼ばれて、多くのワインラヴァーを魅了しています。 続きをみるかつてジャイエが所有していた畑の中で最も偉大な「ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥー」は、リシュブールの真上の斜面に位置している0.7haの畑です。表土が薄く小石が多い粘土質石灰質の土壌と、標高が高く谷間に近い風通りの良いこの畑から、ミネラル豊富でしっかりと酸を持ち、さらにじっくり成熟し甘みを持ったブドウが造られます。ジェイエが「彼にワインづくりのすべてを教えた」と言うように、ルジェは「100%徐梗、約1週間の低温浸漬、新樽熟成、無濾過、無清澄」などジェイエの教えを忠実に守り続けています。ルジェのブドウ栽培は、ブドウは出来るだけ自然な方法で育てること、年によってブドウの適切な収穫時期を見極めること、そして収穫量を厳しく抑制することを心掛けています。『自然によって生みだされる土壌や気候、土地の特徴を最大限に表現する』を基本とし、「高い樹齢と、極めて短いプルーニング(剪定)が重要」との考えで、樹齢の高いブドウを使用し、ブドウの樹を丁寧に剪定しており、ジャイエの教えが着実に根付いていることが分かります。ブドウが本来持っているピュアな良さをなくさず尊重する姿勢には、明らかにアンリ・ジャイエ氏の影響が感じられ、彼が造り出すワインは、風味豊かでリッチです。ワイン評論家から「ブルゴーニュで造られる最も優れたピノ・ノワールを象徴している」と称され、非常に高い評価を得ています。今では名実ともにトップ・ドメーヌの仲間入りを果たし、ゆるぎない地位を築きました。 豆知識 「ブルゴーニュの神様」アンリ・ジェイエが「彼にワインづくりのすべてを教えた」と言うように、「100%徐梗、約1週間の低温浸漬、新樽熟成、無濾過、無清澄」などを忠実に実行し、守り続けています。さらに、かつてジャイエが所有していた畑の中で最も偉大な「ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥー」を引き継ぐ、アンリ・ジェイエの真の後継者です。...
2015/01/21
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ブシャール・ペール・エ・フィス|ブルゴーニュの伝統を守りながら革新を続ける大規模ドメーヌ

現在、コート・ドールとブーズロンに総面積130ヘクタールのブドウ畑を所有し、その内グラン・クリュが12ヘクタール、プルミエ・クリュが74ヘクタールという、他の追随を許さぬ大ドメーヌです。1970~80年代に、一時ブシャールは衰退の時期を迎えますが、1980年代の後半から、とりわけ1994年にジョセフ・アンリオが経営を引き継いでから、品質が著しくよくなってきました。 続きをみる老舗シャンパンハウスの社長であり、ピノ・ノワール種とシャルドネ種を知り尽くしたアンリオは、栽培、醸造、熟成などあらゆる面に置いて改革を行いました。約30の畑に気象台を設置して気象データを収集し、地中の温度や湿度まで把握しています。病害対策はピンポイントで処置を行っています。大手にも関わらず、有機栽培や収量制限を実践し、丁寧なワイン造りを行っています。2005年に稼動を開始した新醸造所は伝統を尊重しながらも、最新技術も導入した施設です。畑の中心にあるため、葡萄収穫後すぐに搬入できるという利点があり、地上1階、地下2階建ての構造で、最適な温度・湿度管理の中、自然な重力の流れに沿った果汁にストレスを与えない環境においてワイン造りを行っています。減農薬農法で育てられたブドウは、つぶさないように手で収穫し、12kgの小型ケースで運搬しています。醸造所に運ばれたブドウは1階にある選果台で丁寧に選別されます。地下1階で発酵・醸造された後、地下2階で熟成されます。最新型の小型ステンレス発酵槽や木製発酵槽を完備し、区画毎に醸造を行っています。伝統の「村や畑ごとの味(テロワール)」を表現しながら、安定した美味しさが味わえるワインが出来上がります。ブシャール・ペール・エ・フィスからは、豊かで、甘美な赤ワインがたくさん生まれます。 豆知識 1731年ミッシェル・ブシャールが織物業として創業しました。息子の時代にネゴシアンへの展開を図り、1775年にヴォルネーのカイユレ畑、タイユピエ畑などを取得し、ワイン業を開始しました。3代目のアントワーヌは、フランス革命の時に国に没収され、民間に払い下げられたポテンシャルの高い畑を次々に購入し、1820年にはルイ11世と12世が築いたボーヌ城を購入し、その地下を熟成庫としました。...
2015/01/21
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ケンゾー・エステイト|辻本憲三の大和魂がこもった誇りの秀逸ワイン

ケンゾー・エステイトのワインは、オーナー辻本憲三の熱情が生み出した奇跡のワインです。辻本は、ナパバレーの所有地47万坪がブドウ栽培の適地であることを知ると、ナパ・ワインを日本に届けようとワイン醸造事業をゼロから開始しました。そしてカリフォルニアのワイナリーを訪ね歩き、必要な知識を蓄積しました。 続きをみる1998年にナパバレーにブドウ畑を拓き、1999年にカベルネ・ソーヴィニヨン等のボルドー品種の苗が植えました。開墾から3年目の2001年に初めての収穫が行われました。この年に、天才栽培家デイヴィッド・アブリューが宿命的にブドウ畑を訪れました。デイヴィッドはブドウ畑を最適の品種に植え替えることを提案し、辻本はそれを受け入れました。初収穫のブドウはワインとして出荷されませんでした。 世界一のワインを目指して、22年に畑は徹底的に造りなおされ、細かく区分けされた畑には、最適な葡萄品種が植えられました。...
2015/01/21
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アルマン・ルソー|綺羅星のごときグラン・クリュを所有するトップ・ドメーヌ

ジュヴレ・シャンベルタンにおいて、最も尊敬されるドメーヌがアルマン・ルソーです。18世紀初頭、心無いネゴシアンによる不正ブレンドが横行していました。アルマン・ルソー氏がダンジェルヴィル、グージュ、グリヴォらと組織を結成して、商慣習上タブー視されていた元詰めを1915年に実現しました。ネゴシアンに樽で売るのをやめて、ブルゴーニュワインの品質向上に大きな貢献をしました。 続きをみる所有地(14ha)の半分以上の8haがグラン・クリュが占めます。ジュヴレに9つあるグラン・クリュのうち6つを所有し、中でもシャンベルタン、同クロ・ド・ベーズでは最高峰と讃えられます。さらにプルミエ・クリュの筆頭、クロ・サン・ジャックを所有し、最高級の特級と比肩する評価を得ています。このドメーヌのモットーとして各クリマの平均樹齢を4年以上に保つことがあり、そのため定期的な植え替えを行っています。各クリマが一定以上の面積を有することで可能になります。ワイン造りとは「こちらがアペラシオンの特徴を表現するものではなく、土壌の方から語りかけてくるものである」と言えるのはドメーヌ・アルマン・ルソーだからです。この言葉を体現するかのように、土壌本来の力に任せるため2年前から肥料を使用していません。農薬も昔から伝わるボルドー液や硫黄などを選んでいます。毎年行う摘芽と摘房によって低収量に抑えられます。エリック・ルソーはブドウの過熟を嫌い、ジュヴレ・シャンベルタンでもかなり早い時期に収穫を始めることで知られます。ブドウがよく熟し,香りと味が最もよい時に収穫しています。これこそ、ルソーのワインに共通して感じられる優雅さの鍵であり、各クリマの微妙な違いがワインに反映される秘訣なのです。大柄で均整の取れた体躯をしており、豊潤でありながら壮健で、果実味や旨みが幾重にも重なった見事なワインです。 豆知識 20世紀の初めアルマン・ルソーが、ジュヴレ・シャンベルタンに一族の所有する小さな畑を寄せ集めてドメーヌを設立しました。婚姻によって畑を拡張した後、シャルム・シャンベルタン、クロ・ド・ラ・ロッシュ、シャンベルタンなどのグラン・クリュを買い取り、ドメーヌの礎を築いきました。2代目のシャルル氏は、1959年当時には6haだった所有畑を14haにまで拡大し、アルマンの孫にあたる三代目のエリックが畑とセラーを取り仕切っています。...
2015/01/21

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