ワインの特集記事|お酒特集記事 page6 of 7

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ワイン特集。ワインの豆知識や銘柄ごとの情報など掲載中

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シャトー・ル・パン|2ha程のワイン畑から粒単位の選果で生まれる「シンデレラ」ワイン

シャトー・ル・パンはフランス・ボルドーのポムロール地区にある有名シャトーで、ブドウ畑は粘土と細かい砂利質であり、下層土は鉄分を多く含む石灰岩で、メルローが植えられておりました。1979年から始まるシンデレラ・ワイン造りを任されたのは素人のオランダ人アントワン・ヴァン・ゴルプです。彼は非常に几帳面で異常なほど綺麗好きだったので、選果は粒単位で行われ、徹底的に不純物の除去が行われましたが、当時は非常に珍しいことでした。未熟な葡萄を廃棄することは、当時のポムロールの人々にとっても考えられないことだったからです。シャトーを購入したジャックの手元には、ステンレス製のタンクがひとつしかなかったために、樽を使って2次発酵をさせることにしました。ボルドーで最初の樽内マロラクティック醗酵が行われました。「リッチで、フルボディのスモーキーで活力に満ちた」ワインが誕生したのです。 続きをみるボルドー右岸らしく、メルロー1%、新樽1%で造られるファースト・ヴィンテージは素晴らしい出来栄えのものでした。1981年産が市場で「シンデレラ」と称されるほどに脚光を浴び、1982年産がボルドーで最高値となりました。シャトー・ル・パンが年間生産量約72本という希少性から、現在も地方最高値で取引されています。絹のように柔らかな口当たりと官能的な肉質、極度に繊細なタンニン構成を包み込んでおり、バランスは完璧です。強めの新樽風味と滑らかでやわらかな質感は以前のままに、近年は端正な造りや芯の強さが加わったことで、誰もが納得する本当に魅力的なワインになりました。 シャトー・ル・パンはフランス・ボルドーのポムロール地区にある有名シャトーです。以前は独自のワイン名も無く、「クロ・デュ・パン~松の木の区画」と呼ばれる僅か1.6ヘクタールの小さな葡萄畑でした。ヴィユー・シャトー・セルタンのオーナー、ジャック・ティアンポンはリブルヌ市に近いカテュソー村に避暑用の住宅を持っていました。1979年に住宅裏のこの葡萄畑を購入したときから、シャトーのシンデレラ物語が始まりました。...
2015/01/20

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シャトー・オーゾンヌ|サン・テミリオンの最高峰と称されるも、年間生産量2万本強の希少品

サン・テミリオンの最高峰と讃えられる小規模シャトーで、年間生産量はわずか2万本強と、名声とは裏腹な希少品です。メドック地区の格付けの1世紀後、1955年にサン・テミリオン地区のシャトー格付けは行なわれました。シャトー・オーゾンヌは特別級よりワンランク上の第1級特別級、しかも特に優良銘柄のため、別格の「A級」に位置付けられました。 続きをみる葡萄の選果、収量の制限、小樽でのマロラクティック発酵など規律に従って行われる醸造は、天候の出来不出来に影響されることなく、常に高い品質のワインを造り出します。シックなシャトーと畑が丘陵の絶好の斜面にあります。4世紀に近隣の荘園を所有していたローマの詩聖アウソニウスが「小さな、かわいい荘園」とその詩に謳い、別荘があったとされる場所に建つシャトー。城館は街並みを抜け出た台地の南縁に位置し、その周囲にある南向きの斜面に7haの畑を所有しています。畑はコート地区で最良の高台に位置し、石灰・粘土質の土壌はメルロ種の栽培に適している。葡萄の樹齢は高く、古いものでは1年に達するものもあります。古い樽は使わず、すべて樫の新樽でメルロ種とカベルネ・フラン種を半々に混醸する。熟した果実やミネラルが豊富で、芳醇でコクがありかつ優雅・繊細でエレガントなワインは、トリュフを思わせる重厚な香りもすばらしく、引き締まった味わいが特徴である。肉付きが良くて、素性のよさを覗わせつつも現代的に仕上げっています。 豆知識 中世の頃、一帯はすでにブドウが栽培されており、16世紀に現名称が使われ始めます。18世紀から現所有者のヴォーティエ家の先祖が小区画を買い集め、19世紀に現在に近いかたちになって以降に評価が高まります。相続による所有権の分割がなされた1970年代以降は低迷期に陥りますが、95年に現当主アラシ・ヴォーティエにより再統合されてから品質を回復して復活を遂げます。...
2015/01/20
ラフィット

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ラフィット・ロートシルト|ボルドー5大シャトーの筆頭

ボルドー5大シャトーとは、1855年のパリ万国博覧会において、フランスのボルドー・メドック地区の格付けで“第一級”の称号を与えられた4つのシャトー(醸造所)に、1973年に昇格となったシャトー・ムートン・ロスシルドを加えた世界トップクラス・シャトーのこと。その筆頭ともいえるのが、シャトー・ラフィット・ロートシルトです。 続きをみるワインを造るシャトーとして名を馳せるようになったのは17世紀、セギュール家がブドウ畑を作ってから。評価が確立したのは18世紀、ニコラ・アレクサンドル・セギュール侯爵所有の時代。ルイ15世の時代には、“若返りの泉”としてラフィットはヴェルサイユ宮殿で話題となります。その後、ラフィットは侯爵の4人の娘に分け与えられ、「ラフィット」と「ラトゥール」に分割されるのです。 1868年に、競売にかかった「ラフィット」はロスチャイルド家が落札して所有。1950年代にエリー男爵が、畑と施設の再生に取り掛かります。1970年代に、男爵の甥であるエリック男爵が運営を引き継ぎ、ボルドーのトップシャトーという地位を確固たるものに。“グランクリュ第1級の中の1位”にランクされてから、今日まで王座に地位に君臨し続ける、世界最高峰の名門シャトーといえます。...
2014/12/17
ラトゥール

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力強く男性的、晩熟な五大シャトー・ワインのひとつ|ラトゥール

ラトゥールという名の通り、「塔」をシンボルとした世界に名高い第一級シャトー。他と同様、1855年のパリ万国博覧会においてフランスのボルドー・メドック地区の格付けで“第一級”の称号を与えられた五大シャトーのひとつです。ちなみに、シンボルでもありラベルにも描かれている「塔」は、15世紀に土地を所有していたイギリス人が海賊の攻撃から身を守るために築いたものといわれています。 続きをみるこのシャトーが評価されている理由のひとつに、ヴィンテージによって左右されることがほとんどなく、“不作知らず”と呼ばれるほど安定したワインを造り出していることがあげられます。その理由のひとつが、地形の恩恵によるもの。ジロンド川の輻射熱はブドウの成熟を早めたり、冬の畑を暖かくしたりしてくれるため、霜の被害や収穫時の秋雨被害を被るリスクを減らすことができるのです。そしてもうひとつの理由が、シャトーの近代化と努力。ラトゥールは、外国資本によって経営されていた1963年からの30年間に、いち早くステンレスタンクを導入するなど設備を一新。さらに100%の新樽熟成、樹齢10年以上の木からのみブドウを収穫するなど厳しい規律を作り、それを現在まで変わることなく守り続けています。なお、1993年にシャトーが売却された際、現オーナーの提示した買収金額は何と1億2,600万ドル。それだけの価値を認められているワインだといえます。  ラトゥールのワインは、五大シャトーの中でも力強く男性的、晩熟で長命と言われています。「50年以上の熟成にも耐えられる」と言われる晩熟なワインだけに、色も濃くタンニンも豊富ですが、じっくり20~30年と寝かせるとタンニンの殻が取れ、力強さと豊かなコク、円熟した深みが見事に現れ、世界に名高いラトゥールらしい極上の味わいを見せてくれるようになります。『シャトー・ラトゥール』は、著名なワイン評論家ロバート・パーカーに「世界でもっとも凝縮感のある豊かでタニックなフルボディワインのひとつ」と評されるワイン。ヴィンテージを問わずに表現される濃い色調、濃厚なタンニン、スギやヒノキといった特徴的なアロマがラトゥールらしさを印象づけています。...
2014/12/17
シャトー・マルゴー

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シャトー・マルゴー|<フランスワインの女王>と呼ばれるワイン

続きをみる『シャトー・マルゴー』は、五大シャトーのひとつであるシャトー・マルゴーが生産する赤ワインのひとつ。年間の生産量は約35万本。十年~数十年の熟成によって生まれた良質なヴィンテージものは高値で取引されています。カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、メルロー、プティ・ヴェルド、カベルネ・フランをブレンド。華やかな香り、口当たりのなめらかさ、しっかりとしたボディと繊細さを備えた味わいが特徴で、ボルドーワインの中でも、もっともエレガントで女性的なワインと形容されています。  ちなみにシャトーとはワイン造りをする醸造所のことで、周りに所有している畑でブドウを栽培し、収穫したブドウで、ワインの醸造、瓶詰めまでを全て行います。このことから、そのシャトー独自の手造りワインはシャトーワインと呼ばれ、「シャトー・~」と名付けられることに。シャトーの数は、ボルドー全体で約4,000以上あるといわれ、その土地にもっとも適したブドウ栽培が行われ、独自性のある優れたワインがたくさん造られています。 シャトー・マルゴーは、ボルドーの北方、ワイン生産に優れたメドック地区マルゴー村にあります。その歴史は古く、文献に最初に登場するのは12世紀のこと。1570年代にブドウ畑が増やされ、シャトーの礎が築かれます。...
2014/12/17
オーブリオン

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オー・ブリオン|ボルドー最古の歴史を誇るシャトー

1855年のパリ万国博覧会でのフランスのボルドー・メドック地区の格付けにおいて、例外的にメドック地区以外から選ばれた唯一のシャトー。誕生したのは1550年とボルドー最古の歴史を誇ります。 続きをみる数々の技術革命を起こしたのち、イギリス市場に進出。1666年、ロンドンに『オー・ブリオン』を供える居酒屋ができると、このワインは大評判となります。また、フランスがナポレオン戦争で敗れた際、敗戦国の処遇を決める1814年のウィーン会議での晩餐会でも豪勢な料理とともに『オー・ブリオン』が提供されています。これによってフランスは領土をほとんど失うことなく乗り切れたことから、“フランスを救った救世主”とまで呼ばれることとなり、その名声は瞬く間にヨーロッパ全土に広がることとなります。グラーヴ地区であるにも関わらず、特例として五大シャトーに名を連ねているのも当然だといえそうです。 『シャトー・オー・ブリオン』は、五大シャトーの中でもっとも“エレガントで香り高い”と評される一方、“軽やか”“外交的”とも言われています。メドック地区のワインと比べるとメルロー種の比率が高いため、渋みが少なく柔らかさがあり、グラーヴ地区らしい香りや味の調和がとれた、とても親しみやすい味わい。さらに優れた凝縮感を持ち合わせていて、良いものは若いうちから飲みやすいにも関わらず、ゆっくり寝かせると重みとともになめらかな舌触りも増加。30年の熟成にも耐えることから、五大シャトーの中でもっとも飲み頃の期間が長いワインとも言われています。...
2014/12/17

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