バランタインの原酒としても有名なスペイサイドモルト、ミルトンダフ
スコットランド東側に流れるスペイ川流域は、全体の約半数51の蒸留所が集まるスコッチのメッカ。広大な大麦は丈と良質な水、豊かな自然に囲まれた清涼な空気に恵まれ、最上のモルト生産地域とされています。現在は、スペイ川とその東西を流れるデブロン川、ロッシー川の3つの流域にある蒸留所がスペイサイドと呼ばれ、スペイサイドモルトとして名を馳せています。
続きをみるそのひとつであるのが、ミルトンダフ。香り、味、フィニッシュともにとてもクリーンでスムース。初心者にも勧めやすく、デリケートで“静かなモルト”と表されています。また、世界的銘柄バランタインの原酒の中でも、重要な役割を担っているのがこのミルトンダフ。オレンジマーマレードと、シナモンのようなスパイシーな甘さが、ミルトンダフエディション特徴となっています。
1824年、もともと修道院が経営する食品工場を蒸留所として創業。1936年にハイラム・ウォーカー社が買収以来、バランタインウイスキーの主要モルトとなっています。1964年には同社が2基のローモンド・スチルを導入。これで蒸留したモルトは「モストウィー」という名で販売されましたが1981年にスチルポットは撤去され、現在販売中止に。現在のミルトンダフは、昔ながらのストレート・ヘッド型のスチル4基によって生産されています。
高級スコッチであるバランタインのキーモルトとなっているほか、ボトラーズによって、『ミルトンダフ (ウイリアム・ケイデンヘッド)』、『ミルトンダフ(ハンターレイン)』、『ミルトンダフ(ダンカンテイラー)』、『ミルトンダフ(ゴードン&マクファイル)』などがあります。...