ムートン・ロートシルト|ふくよかでリッチ、アーティスティックなワイン

ムートン・ロートシルト|Chateau Mouton Rothschild

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ムートン

 100年以上も変更されることのなかったフランスのボルドー・メドック地区の格付けにおいて、1973年の格付けで第二級から一級へと昇格した唯一のシャトー。同じ第一級シャトーであるシャトー・ラフィットと隣接した非常に良いブドウ畑を所有する、五大シャトーのひとつです。

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 このシャトーは、大富豪ロートシルト家が1853年に買収。2年後のパリ万博博覧会でのメドック地区格付けでは、2級に格付けされてしまいます。これに奮起した同家は、畑、醸造技術、熟成方法などに改良を加え、さまざまな働きかけを行っていくのです。そして118年後の1973年、4世代に渡る努力の末に昇格。その際にフィリップ・ロースシルト男爵が残した「われ第一級なりぬ、かつて第二級なりき、されどムートンは昔も今も変わらず」という言葉からは、彼のムートンに対する自信と誇りが感じられます。ちなみに今では当然のこととなっていますが、「ワインを瓶詰めする」という作業を1924年に初めて行ったのも彼です。また、今日でも有名な100mを超える大きな貯蔵庫を建て、訪問者の名所としたのも彼のアイディア。シャトー・ムートン・ロースシルトを現在の名声まで高めたのはフィリップ男爵の尽力が大きいといえます。

 『シャトー・ムートン・ロートシルト』は五大シャトーの中でも、もっとも“豪勢”で“派手”と言われています。ラフィットの優雅さ、マルゴーの女性らしさ、ラトゥールの男性的な力強さとは一線を画し、濃厚で芳醇、ふくよかでリッチな味わいが特徴。さらに深くてエキゾチックな魅力もあり、10~15年ほど瓶の中でじっくり熟成させていくと艶めかしさが現れてくるという非常に魅惑的なワインです。

 また、このシャトーの魅力のひとつでもあるのが、そのラベル。1945年以降毎年、著名な画家に絵を依頼。ダリ(58年)、ミロ(69年)、シャガール(70年)、ウォーホル(75年)など名だたるアーティストが描いたラベルの数々は、コレクターにも人気です。

豆知識

毎年のラベルは有名芸術家が描くことから、収集家の愛蔵品にもなることもしばしばです。1969年には敷地内にワインに関する美術工芸品を集めた美術館を併設するなど、観光客を積極的に受け入れています。

原産国/地方/地区
フランス/ボルドー/メドック地区 ポイヤック
格付け/タイプ
メドック1級/赤ワイン
ブドウ品種
カベルネ・ソーヴィニヨン80%
メルロー8%
カベルネフラン10%
プティヴェルド2%