本格焼酎は、複雑な香気を持った酒

 焼酎は酒税法上、甲類と乙類に分けられる。甲類は連続式蒸留機により得られた純粋のエチルアルコールをアルコール分36%未満まで水で薄めたもので、ホワイトリカーとも呼ばれる。これに対し乙類は、単式蒸留器で蒸留し蒸留し、エチルアルコールとともに微量の香気成分なども蒸留されるので複雑な香気を持った酒となり、本格焼酎と呼ばれている。本格焼酎は、沖縄の泡盛を除くと各地の代表的な農産物で造られており、地域色が豊かである。

芋焼酎|芋焼酎は原料の新鮮さが命

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昨今の焼酎ブームの中心となっているのが甘藷焼酎で、さつま芋の主産地の鹿児島県と宮崎県の南部で造られている。原料は食用芋ではなく、皮が白いか淡黄色、デンプンを多く含んだものが使われる。コガネセンガン※という品種が最も多く、鹿児島県では9割以上をこの品種が占めている。他には、焼酎専用に開発されたジョイホワイトや、製菓用のアヤムラサキ、ベニハヤト※などが使われることもある。

米や麦などの穀類と違い、さつま芋は傷みやすく、傷んだ原料で仕込むと、異臭や苦みが酒に出ることになるので、酒造場では、掘りたての新鮮で健全なものによる仕込みに努めている。 ※コガネセンガン 萌芽数は中程度である。地上部の生育は初期生育は他の品種よりも旺盛であるが、収穫時の茎葉重はでん粉用品種よりも少ない。芋揃いが良く、条溝がやや深いが、外観は概ね良好である。でん粉歩留りが高く、蒸しいもブリックスも高いことから、焼酎原料など幅広い用途で使われており、鹿児島県で最も栽培面積が大きい品種である 出典:独立行政法人農畜産業振興機構(http://www.alic.go.jp/index.html)

米焼酎|米焼酎の一大産地、球磨地方

熊本県南部の球磨郡と人吉市は、米焼酎の一大産地である。急流球磨川は、人吉盆地を貫き、八代海に注ぐ。一帯は球磨地方と呼ばれ、古くから米焼酎が造られてきた。平成7年、球磨焼酎は国税庁による地理的産地表示の指定を受けた。その規定では“球磨焼酎”とは以下のようになる。 ? 原料は米100% ? 球磨川の伏流水で仕込む ? 球磨郡か人吉市において単式蒸留器で蒸留したもの この条件を満たさないものは“球磨”の産地表示は出来ない。

泡盛|熟成させるほど深みを増す泡盛

泡盛も、原料は米である。ただし泡盛の原料米はジャポニカ米ではなく、タイ産のインディカ 米である。泡盛の仕込みは、全麹仕込みと呼ばれる。球磨焼酎の場合、米のデンプン質を糖化 するための麹は、仕込み全体に用いる米の一部を充てるが、泡盛は原料米の全てで麹を作り発 酵させる。また黒麹菌を使うのも、泡盛独自の製法である。 さらに泡盛の独自性を際立たせるのは、クース(古酒)の魅力だ。貯蔵には高温で焼いた素焼 きのかめを使い、熟成させるほどにまろやかな深みを増していく。泡盛も平成7年に国税庁に よる地理的産地表示の指定を受けた。

麦焼酎|大分県と宮崎県の壱岐

麦焼酎の主産地は、大分県と宮崎県の壱岐である。壱岐は古くからの産地で、 江戸時代から焼酎を造ってきた。大分県は癖のないライトな風味の焼酎で、 昭和50年代に急成長をとげた。使われる品種は二条大麦が主流である

黒糖焼酎|鹿児島県の奄美諸島だけで作られる酒

黒糖焼酎は鹿児島県の奄美諸島だけで造られる。黒糖とは黒砂糖 のことで、島で産するサトウキビから造る。西インド諸島のラム もサトウキビが原料だが、黒糖焼酎は黒糖のほのかな甘い香りが あり、焼酎の中では最も洋酒に近い風味を持つ。

黒糖焼酎の代表銘柄

宮崎県では南部は芋焼酎、中部は米焼酎と麦焼酎、北部は雑穀類の焼酎と地域ごとに様々な焼酎が造られてきた。 なかでも高千穂地方で造られるそば焼酎は有名。

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