焼酎の3M『森伊蔵』『魔王』『村尾』
そもそも焼酎は、蒸留酒のひとつ。中国大陸や東南アジアで製造されていた蒸留酒が、14世紀以降日本に伝来し、琉球にて1477年頃に泡盛が製造されたことが日本における蒸留酒造りの始まりだと考えられています。本州における蒸留酒造りは、薩摩国で始まりました。最初は米やアワ、キビなどの穀類を原料にして造られていましたが、その後1705年、当時の薩摩藩の前田利右衛門がさつまいもを持ち帰って広めたことにより、芋焼酎造りが始まったとされています。
続きをみる味はかなり濃厚で、独特の臭いもあったため、かつては安い、臭いといったマイナスイメージもありました。そんなイメージを払拭し、芋焼酎の美味しさを世に知らしめることとなったのが、高級芋焼酎でした。プレミア焼酎とは、その中でも手に入りにくい希少な焼酎のこと。原料を厳選し、臭みのもととなる部分を取り除くなど丁寧な工程が必要であったりといったこだわりから、おのずと生産本数も限られるというわけです。
プレミア焼酎の中でも名高いのが、3Mとも呼ばれる『森伊蔵(もりいぞう)』『魔王(まおう)』『村尾(むらお)』の3つ。いずれも今や幻の焼酎と言われるほど、入手困難な芋焼酎の代表格。鹿児島県にある明治創業の醸造メーカーがそれぞれ造っていますが、その人気とは裏腹に生産量が非常に少ないのが理由。定価で手に入れるのは非常に難しいといわれています。味はそれぞれに個性がありますが、共通するのは味わいの奥深さ。焼酎好きの人はもちろん、お酒好きの人なら一度は飲んでみたい最高峰芋焼酎です。