トマーチン|TOMATIN
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『トマーチン』の故郷は、ロンドンの北西約900km、標高315mにあるトマーチン村。スコットランドの古語で、「ネズの木の茂る丘」を意味する村は、気候、気温、水、地質などすべてがウイスキー造りに最適な自然環境でした。ウイスキーの仕込み水に使われるのは、モナリアス山系の複雑な地質を経て静かに流れる清らかな小川から。「オルタ・ナ・フリス(自由の小川)」と呼ばれるこの水なくして、フレッシュでフルーティな香りは生まれません。また、ここで産出される良質のピート(泥炭)は、まろやかな口あたりとバランスの良い味わいを生み出しました。
続きをみる1897年に創設されたトマーチン蒸溜所は、スコットランド最大級の生産力を持つ蒸溜所。標高315mはスコットランドのモルト蒸留所の中でも最も標高が高く、ブランド・アンバサダーのダグラス・キャンベルは、1961年からここでウイスキーを造り続けているスコッチウイスキー界の重鎮です。1974年には大規模な拡張により、年間生産量1000万リットル(220万ガロン)のグレンフィディングをしのぐまでに成長。しかし1980年代のウイスキー不況の際に宝酒造によって買い取られ、日本企業の傘下に入った最初の蒸溜所となりました。現在の生産量は最盛期の約半分にまで減りましたが、それでもシングルモルトをリリースするだけの生産規模を保っています。
『トマーチン』は、ほどよいピートの香りとまろやかな口あたりを持つ、シングルモルト・ウイスキー。ハイランド産モルトウイスキーの特徴でもあるマイルドさに加えて、バランスのとれた複雑かつ優雅な味わいを合せもちます。スタンダードな『トマーチン12年』のほかに、オロロソ・シェリー樽で仕上げ熟成する『トマーチン18年』や『トマーチン25年』も人気があり、より優雅なテイストと奥深いコクが楽しめます。