エレガントなシングルモルトウイスキー|スキャパ

スキャパ|SCAPA

スキャパはモルト・スコッチ産地の北端、オークニー諸島メインランドに位置する蒸留所。スコットランド最北部に位置する蒸留所のひとつです。創業は、1885年。北海と大西洋をつなぐこの海峡は、第1次世界大戦時の1918年にドイツの戦艦ヒンデンブルグとセドリックが沈められたことで有名で、蒸溜所はこの第一次世界大戦の間、スキャパ・フローに駐留していた英国海軍将校達の兵舎として使用され、ミルルームには彼らが作った木造の階段が残っており、英国海軍の思い出が偲ばれる蒸溜所として知られています。

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なめらかな味わいとさわやかな磯の香りは、リングロ・バーンと呼ばれる小川のピートが香る水を仕込みに使い、独特な形状であるローモンド型のポットスチルでじっくり蒸留するという昔と変わらない製法と、新鮮な潮風が吹く樽貯蔵庫での熟成によるもの。原酒に含まれる繊細な風味をより引き立てるため、アイルランドでは珍しくノン・ピーテッド麦芽を使っているのも特徴です。熟成された原酒は、シングルモルトウイスキーとなるほか、一部はバランタインのメイン原酒となっています。
『スキャパ16年』は、花のような甘い香りと適度なピート香に加え、かすかに広がる潮の香りが特徴のシングルモルトウイスキー。なめらかな香味とともに、ハチミツを思わせる甘みとスパイシーな味わいが魅力。1969年から始まった世界的な酒類コンペティションであるIWSC(インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション)で、ベスト・イン・クラス金賞を受賞しているほか、英国出版社ウイリアム・リード主宰のISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)でも金賞を受賞しています。
そのほか、ゴードン&マックファイル社がボトリングした、ライトでフルーティな香りが特徴の『スキャパ2001』などもあります。