手描きのラベルデザインも有名なグラッパ「ロマーノ・レヴィ」

ロマーノ・レヴィ|Romano Levi

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img_of_ロマーノ・レヴィロマーノ・レヴィは、世界中に熱烈なファンをもつグラッパ職人。

1925年に、父セラフィーノ蒸留所レヴィ・セラフィーノを創業。1933年に父が亡くなった後は母バルボ・テレジーナが蒸留所を切り盛りしていましたが、1945年に空爆によって他界。当時まだ17歳でアルバの学校に通っていたロマーノが、姉リディアの協力のもと、退学して蒸留所を引き継ぐこととなります。

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1971年にイタリアの有名な醸造家であり料理人、作家でもあったルイジ・ヴェロネッリが『優れたグラッパ』と題しレヴィのグラッパを雑誌に掲載したときからさらに広く知られるようになりました。

ロマーノは世界でもごく少数の、アランビッコと呼ばれる直火式の蒸留器でグラッパをつくっていたグラッパ職人。
通常はガスを使った湯煎式の蒸留器を利用しますが、ロマーノの蒸留所では、グラッパの原料となるブドウの搾りかすを沸騰させる水を入れ、アルコールを含む蒸気を抽出する大鍋を直接火にかけるという、かなりの経験と知識を必要とする昔ながらの方法でつくられています。

また火をおこす燃料には前年の蒸留に使ったブドウの搾りかすを再利用。燃え残った灰は畑に撒く、という全く無駄のないことを当たり前に行っていました。

ヨーロッパをはじめ、アメリカでも非常に有名で、彼の自宅兼蒸留所にはその貴重なグラッパを求めて世界中から多くの人が毎日のように訪れていました。さらにレヴィのグラッパは1日に最高でも10本しかつくられていなかったため、持ち帰ることができない人も多かったといわれています。

ロマーノ・レヴィのグラッパは、グラッパそのものはもちろんのこと、手描きのラベルでも有名。1961年から、グラッパのラベルをひとつひとつ、インクやペンなどで手描きしており、トリノで展覧会も開催されたほか、ラベルデザインを集めた本も出版されています。
優しい気持ちになるようなデザインのものが多く、世界中の人々を今でも魅了し続けています。2009年に、残念ながらロマーノ・レヴィ氏は他界。それだけに、すべて1点ものである貴重なグラッパは今後ますます価値が上がるかもしれません。