シャトー・ディケム|「純金のワイン」と呼ばれる貴腐ワイン

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シャトー・デイケム|Chateau D'Yquem

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ソーテルヌでは並ぶもののない最高峰とされる究極の貴腐ワインで、世界最高の極甘口白ワインは「純金のワイン」と評されます。
1855年パリの万国博覧会の際、ジロンド県産白ワイン部門の格付けで、唯一「特別1級」に指定されました。これを凌ぐものはない最高級品という評価を得たからです。

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甘露と讃えられるほど豊かな甘みを備え、濃密で肌理細かく、芳醇なまでの果実味や豪華でいて上品な新樽風味があります。
長熟とされる貴腐の中でも長命で、1年を超えて飴色になっても風味を持続させることができるといわれます。

シャトー・ディケム(Chateau d'Yquem)は、数百年の歴史を誇るボルドーでも最も古いシャトーの一つで、ジロンド県ソーテルヌ村にあります。
ブドウ畑は約1haで、「樹1本からグラス1杯」といわれるほど厳しい選果を行うので、低収量収穫(8hl/ha)となり、年産約1万本程度のワインが生産されます。

品質保持は厳密に行われ、ブドウの樹齢を高く保つことや品種改良、生産を制限する為の手入れをかかしません。熟練した摘み手がブドウの木を丹念に見回り、ちょうど良く実った実をひとつひとつ粒で選び手で摘んでいきます。

絶対的な補糖拒否を貫き、全てオーク新樽使用し、品質の完璧さを維持する為に、不出来の年はイケムの瓶に詰めないスタイルを取っています。

豆知識

英仏百年戦争終了まではイギリス領土でしたが、1593年にソバージュ・ド・イケムのものとなりました。その後200年に渡ってワイン生産を行い、「シャ トーディケム」は高い評判を得ました。

1785年ソバージュ家の娘がシャトーを持参金としてルイ・アメデー・ド・リュル・サリュース伯爵と結婚しました。 それ以後、リュル・サリュース伯爵家が所有していましたが、1999年よりLVMH(ルイ・ヴィトン、モエ、へネシー)グループの傘下に入りました。

2004年にはシャトー・シュバル・ブランの持ち主であるピエール・ルートン(Pierre Lurton)が持ち主になりました。

原産国
フランス・ボルドー・ソーテルヌ地区 ソーテルヌ
格付け
1級特別級