A・E・ドール|AE DOR
A・E・DOR(アウドール)社は、創業者であるアメデ・エドゥアール・ドールのイニシャル。1858年にフランスのポワトゥー=シャラント地域にあるジャルナック町でブランデー業者として創業しました。
続きをみる現在、同社のセラーには、19世紀後半にフランスのブドウ畑を壊滅的にしたフィロキセラ禍以前に蒸留されたものを含め、貴重な原酒が1世紀半以上もの間、大切に保管されています。
グランドとプティット両シャンパーニュ地区とファン・ボアにブドウ畑を所有し、プティット・シャンパーニュで蒸留。また各地区の契約者から原酒を購入し、ジャルナックのセラーで熟成させています。その熟成、そしてブレンド技術には定評があり、これによって驚くほどピュアでありながら、複雑さと深みを兼ね備えるコニャックが製造されています。
代表的なラインナップには、以下のようなものがあります。
『セレクション』は5年もの。ファン・ボア主体のブレンドで、フルーティな芳香と素直な味わいが楽しめます。
『V.S.O.P.』は、フィーヌ・シャンパーニュ規格の8年もの。リムーザン産のオーク樽熟成による上品さがあり、味わいに温かみがあります。
『ナポレオン』は、各地区の優良原酒をブレンド。グランドとプティット両シャンパーニュ地区の優雅な味、ボルドリーの力強いフルーティさ、ファン・ボアの芳香ある熟成間が溶け合う逸品です。熟成期間は18年
『X.O.』は、グランドとプティット両シャンパーニュ地区の原酒をほぼ均等にブレンド。熟成期間は25年で、ソフトでデリケートな味わいです。
また、希少なものとしてグラン・シャンパーニュ規格の『ヴィエイユ レゼルヴ』があります。古樽の理想的な環境での熟成によって蒸発と酸化が抑えられ、柔らかな口当たりが特徴。No.6~11までありますが、中でもNo.9、No.10、No.11は手に入れることが非常に困難で“幻のコニャック”と世界中でいわれています。
さらに希少なものとして古酒があり、1893などは非常に高い値が付いています。