コニャック・メーカー屈指の老舗「レミーマルタン」

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レミーマルタン|REMY MARTIN

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このコニャックの創業は、1742年。コニャック地方ジャルナック町の東北、ルイヤックのぶどう栽培者の子息、レミー・マルタンが、蒸留にも手を広げたのが始まり。現存するコニャック・メーカーのなかでは、屈指の老舗である。

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1738年、フランスは食物不作のため深刻な食糧難に見舞われた。国王ルイ15世は、ぶどう栽培の制限を命じ、コニャックのぶどう畑は、次々と食べ物の畑に転換されたが、レミー・マルタンだけは、ぶどう畑の拡大を許す特権(アコール・ロワイヤル)を授かった。

19世紀半ばから、レミー・マルタンのコニャックは、樽売りと並行して、瓶詰めでも発売されるようになった。20世紀に入ると、グランド・シャンパーニュ地区のぶどう栽培業者の子息アンドレ・ルノーが社長に就任して、会社の業績を大きく伸長させた。彼の死後、娘婿のアンドレ・エリアール・デュブロイユが継ぎ、現在はその娘ドミニク・デュブロイユの代になっている。

また、同社は1973年以降、シャンパンのクリュッグ社、シャルル・エドシック社、ピペ・エドシック社を傘下に収め、現在はコアントロー社と提携関係にある。
現在のレミー・マルタン社は、15haの自社畑をもつかたわら、200戸にのぼる契約農家からワインを買い集め、蒸留、熟成する。すべては、グランド・シャンパーニュ地区産かプティット・シャンパーニュ地区産のものに限られている。そのため、同社製品は、いずれもフィーヌ・シャンパーニュか、グランド・シャンパーニュのACがつく。

蒸留所に集められたワインは、オリ抜きをせず、小型の蒸留器でじっくり蒸留する。熟成用の樽も、リムーザンのホワイト・オークの芯材だけでつくったものを使用している。