違いがわかるバーボン通のための本格派|オールド・グラン・ダッド

オールド・グラン・ダッド|OLD GRAND-DAD

1796年、開拓初期のケンタッキー州で、バーボンの先駆けであったベイジル・ヘイデンが蒸留したのが始まりでした。当時は単一の蒸留所で作られ、2年以上の熟成期間を経た本格的なケンタッキーストレートバーボンにこだわっていました。のちに1882年、3代目である孫のレイモンド・B・ヘイデンが祖父の創業に敬意を払い、自社バーボンに“オールド・グラン・ダッド(偉大なるおじいちゃん)”と名付けたことが酒名の由来と言われています。

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レイモンド・B・ヘイデン亡き後、オールド・グランダッド蒸溜所は数々の会社に買収をされます。そして現在はジム・ビーム社で生産されていますが、昔ながらのフルーティな芳香やライ麦由来の味などの特徴はそのままに、今でも当時の製造方法が受け継がれています。

原料であるトウモロコシは極上品のみが使用されていて、ライ麦の比率や使用酵母なども100年以上変わらないと言われています。ちなみにラベルに描かれているやさしそうなおじいちゃんが、創業者ベイジル・ヘイデン氏です。

『オールド・グラン・ダッド』は原料のライ麦の配合率が高く、スパイシーな香りが漂いますが、フルーツやナッツといった甘い風味も広がり、スムースな飲み心地になっています。

酒名にある数字はプルーフ表示で、半分にした数字がアルコール度数を意味します。『オールド・グラン・ダッド86』は6年熟成品で、アルコールは43度。『オールド・グラン・ダッド114』は樽から直接ボトリングされるためアルコールが57度と高く、力強さがあり味わいが複雑に重なり合って後味が長く続きます。

このほか、『オールド・グラン・ダッド』のボンデッド品である『オールド・グラン・ダッドボンデッド』があります。ちなみにボンデッドとは、1897年に政府が制定した“ボトルド・イン・ボンド法”に基づいて、1)単一蒸留所で蒸留された原酒のみを使用する 2)同じ年に蒸留された原酒のみを使用する 3)政府管理下の保税倉庫で最低4年間熟成させる、という規定で製造されたバーボンウイスキーを指します。