品質を追求して、瓶詰めに踏み切った最初のバーボン「オールド・フォレスター」

オールド・フォレスター|OLD FORESTER

1870年アメリカ・ケンタッキー州・ルイヴィル地区にある、ブラウン・フォーマン蒸留所で製造された『オールド・フォレスター』。創業者であるジョージ・ガーヴィン・ブラウン氏が尊敬する、南北戦争時代の南側将軍のネイサン・ベッドフォード・フォレストにちなんで名付けれました。

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それまでは“樽詰め”で販売されていたバーボンウイスキーでしたが、安酒を混入して販売されることが多く、それを懸念したジョージ・ガーヴィン・ブラウン氏が高品質を守るため業界で初めて“瓶詰め”にして製造元からの出荷をしたウイスキーでも有名です。

当時ガラス瓶は大変高価で、それだけに商品価格も他に比べて高いものでしたが、品質を優先したことで消費者からの信頼を得て、ハイクオリティのウイスキーと認められるようになりました。ちなみにボトルのラベルには、品質を保証するという内容のジョージ・ガーヴィン・ブラウン氏による手描きサインが記されてあります。

『オールド・フォレスター』を始め、ブラウン・フォーマン蒸留所で扱う銘柄のマスターディスティラーは、“アロマの神様”と賞賛されているリンカーン・W・ヘンダーソン氏。原料比率はコーン72%、ライ麦18%、大麦モルト10%で、他のバーボンウイスキーに比べてライ麦の比率が高いのが特徴です。また発酵日数も6日と長いため、重すぎないコクと薫り高いフルーティな仕上がりになっています。

発売当初から何十年もの間、味を変えずに守り続けてきた『オールド・フォレスター』。2002年からはジョージ・ガーヴィン・ブラウンの誕生日を記念して作られているバーボン通に話題の長期熟成の『オールド・フォレスター・バースデーバーボン』。とりわけ、毎年発売されているこのウイスキーの2007年モノは、1994年春に蒸留された原酒をボトリングして、わずか8500本のみ限定販売されたという大変貴重な商品です。