ガヤ|GAJA
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現当主のアンジェロ・ガイヤは、自身が「最高のワインにしか興味がない」というほど、 一切の妥協を許さない独自の哲学を持っています。初代から続く徹底した品質主義のワイン造りはもちろん、世界レベルのワインを造るため、単一畑の導入、ピエモンテ初となるバリックの使用、国際品種の栽培などに取り組み、その結果生まれたのが、高級ワインのソリ・サン・ロレンツォです。
続きをみる芳しいチェリーやベリーなどの香りの後、強い意志を感じるほどの骨格や旨み、絹のようなタンニンが続き、長い余韻を残すワインは、単一畑のブドウが主張しているようです。
ここに至る道のりは簡単なものではありませんでした。アンジェロは、「ブドウが何であれ、土壌が良ければ質の高いブドウが育つ」という信念のもと、ネッビオーロが植えられていたピエモンテの優良な畑でカベルネ・ソーヴィニヨンなどの国際品種のブドウを育て始めました。
また、ブルゴーニュの単一畑のワイン造りにならい、バルバレスコにある最高の区画から単一畑のワインを造り始めました。イタリア伝統の大樽だけでなく、フランス風にバリスク(小樽)を使用して、丁寧な醸造を行っています。醸造期間についても、「選りすぐりの最高の畑が生み出した優れたポテンシャルの葡萄は、必要以上に長い間、樽の中で寝かせておくべきでない。」と考えているようです。
ガヤは、最高の場所で最高のワインを造ることをコンセプトに、ブドウはすべて自社畑で造られ、不作の年にはワイン自体を造りません。ワインに対するアンジェロの熱情は、ブルゴーニュのルロア夫人を想起させます。徹底して品質にこだわった祖母で2代目のクロチルド・レイ夫人の血を受け継いでいるからでしょうか。
ガイヤのワインは、ランゲ地域の伝統を重んじる中にも、モダン・テイストを感じさせ、イタリアワインの最高峰に君臨するとともに、世界にバルバレスコの名を知らせました。
豆知識
ガヤの歴史は、スペインのカタルーニャ地方出身のジョヴァンニ・ガヤがピエモンテに移住し、1859年にワイナリーを創設したことから始まりました。2代目のクロチルド・レイ夫人もワイン造りに参加し、徹底して品質にこだわるガヤスタイルの基礎を造り上げました。
3代目のジョヴァンニはイタリアワイン界のトップとしての地位を確立し、同時に「ソリ・サン・ロレンツォ」や「コスタ・ルッシ」などの畑を購入し、ワイナリーを拡大しました。そして4代目のアンジェロは、バリック樽の導入や、単一畑のワインの生産など、様々な改革を実施して、ピエモンテの伝統的なワイン造りを守りながら、革新的な設備や技術を取り入れ、世界中から認められる存在となりました。
- 原産地
- イタリア・ピエモンテ・ランゲ
- このワイナリーの銘柄
- ソリ・サン・ロレンツォ【Sori San Lorenzo】