2018年9月4日に西日本を通過した台風21号および、2018年9月6日未明に発生した北海道地震により、犠牲になられた方に哀悼の意を表しますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
幸い買蔵では被害もございませんでしたが、宅配キットの発送が滞っている地域があるようです。1日も早い復興を願います。
さて、本日買蔵よりご紹介する買取商品です。
- ケンタッキープリンス スペシャルリザーブ
今回は以前から当店看板をご覧になり気になっていたというご近所のお客様でした。知人の方からの譲り受けだそうですがキツイお酒は飲めないのでとご相談になりお買取りさせていただきました。
750ml、アルコール度数50.5%。
ワイルドターキー、I.W.ハーパー等アメリカンウイスキーにはこの50.5%という度数が結構ついて回ります。
これは19世紀のアメリカ国内情勢から紐解きが始まります。当時、バーボンなどのアメリカンウイスキーは世界的な愛飲酒に発展し始め財政局から有望財源として目を付けられます。一方で禁酒運動も高まりつつある時勢がら高額な課税対象品となります。
反動で密造酒が横行し低品質のウイスキーが多数出回った為、1897年に「ボトルド・イン・ボンド法」が制定されました。内容は熟成4年以上、100プルーフ(アルコール度数50%)以上の瓶詰品を「ボンデッド」(BONDED=納税済み)と表示できる。
1蒸溜所内で1年の1季節に蒸溜した原酒のみを樽詰め後、政府の保税倉庫で熟成させるというもの。
その甲斐あり世紀末には同法の品質保証でガツンと来る酒質のバーボンが出て来るようになりました。20世紀の禁酒法(アル・カポネの時代)台頭で失効するも、現代までボンデッドと記した製品は存在しかつての名残を示します。
蛇足ですが数日前観た懐かしの映画「アンタッチャブル」(ケビン・コスナー、ショーン・コネリー主演)もアル・カポネが牛耳る禁酒法時代を背景に、財政局の役人エリオット・ネスとカポネの死闘がテーマでしたね。
バーボンも頑張って買取させて頂きます。是非ご利用下さい。お声掛けご来店お待ちしています。買蔵錦糸町店おっちゃんノリスケでした。