ブランデー高価買取いたします

買蔵のブランデー買取

買蔵は、お客様のお手元にあるブランデーの買取を行っております。ご自宅に秘蔵されたままのブランデー、しばらく封を開けて楽しむご予定のないブランデーを、買蔵にご売却ください。きっとお客様がご満足いただける価格で買取させていただきます。

飲みたいお酒、手に入れたいお酒を、ブランデーの買取で得たお金で掴みとる。それもまた、お酒を嗜むことの楽しさをしっている方の、優雅な生活スタイルなのかもしれません。

ブランデーの買取は、ぜひ買蔵にお任せください。他社に負けない豊富な買取実績で、お客様に損をさせないブランデーの買取をさせていただきます。まずは、お気軽にお問い合わせ、ご相談ください。買蔵のスタッフ一同、お客様からのご連絡をお待ちしております。

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ブランデーの買取事例へ

ヘネシー XO

さて、本日買蔵よりご紹介する買取商品です。 春先に実施した出張買取強化が好調に拡散したおかげで整理処分のお問合せでが増えています。今回は以前三軒茶屋店があった世田谷区にお呼ばれしての出張買取です。事情... »

ヘネシー VSOP

さて、本日買蔵よりご紹介する買取商品です。ヘネシーVSOP。買取査定依頼品としては大変良く登場する銘柄のひとつです。今回は最近当店周辺に転入居されて来た方が引越後の整理を兼ねて来店持ち込み頂き買い取り... »

山崎12年

さて、本日買蔵よりご紹介する買取商品です。 この3月買蔵では出張買取強化キャンペーン中です。卒業・進学・就職・転勤など転居引越しに伴う整理処分が増える季節だからです。東京・神奈川にとどまらず千葉・埼玉... »

レミーマルタン エクストラ「 パーフェクション」 (REMY MARTIN) 1990年代前半のみの流通で終売されたお品。どこのブランデーメーカーの品も大抵は製造継続年数が永い中、このような短期間で終... »

レミーマルタン クラブスペシャル クラブ・ド・レミー どちらも既に終売となっていますね、クラブスペシャルの名称の前が、クラブ・ド・レミーとして生産。ご覧の様にクラブスペシャルが黒ボトル、クラブ・ド・レ... »

カミュ エクストラ カミュのエクストラというと大抵はロングネックのボトル姿を思い浮かべますが、今回はご覧の通りボテっとした四角型、小洒落たデザインのお品です。 ロングネックと比較するとやはり登場回数は... »

ヴェッキア・ロマーニャ エチケッタ ・ネラ・ デキャンタ 昨年秋ごろにここのブログでご紹介したミッレフィオーリ クッチにシルエットが似ていますね。そうです、やはりイタリアのブランデーです。 前回のミッ... »

マーテル VSOPメダイヨン (MARTELL) コルドンブルーと並んで比較的ポピュラーなお品のひとつです。永く製造され続けているため、製造年代でボトルデザインの変遷があります。今回は少々前の年代のお... »

カミュ エクストラ (CAMUS) カミュのラインナップ中この首長ビンタイプは今回のエクストラとXOに用意されています。XOロングネックは良くお目にかかりますが、こちらのエクストラロングネックは今回久... »

レミーマルタン「セントリモージュ」(Remmy Martin) 出張買取ではよく出会いますが店頭買いでは回数少ないお品です。というのもご覧の通り器の開口部にあたる腕肘がコルクごともげることしばしば起き... »

レミーマルタン XOエクセレンス ゴールド (REMY MARTIN) 今回は経過年数もほどなく1,2か月前に海外土産で買ったばかりのお品との事でした。箱も本体も綺麗なうえ、ゴールドのメッキボトルです... »

ヘネシーXO

ヘネシー XO  ヘネシーVSOP マーテルナポレオン「コルドンノワール」 昔の海外土産が永らくご自宅内に放置状態だったそうです。 そこそこ昔の年代品になります。マーテルは少し液が滲み漏れて口元周りに... »

ブランデーの話

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自分を大人と認められるようになったら、いの一番にやろうと決めていた。気の利いたバーで、一人前の顔をしてお酒を飲むこと。内装は少し暗めがいい。薄暗いほうが、浪漫がある。

マスターが言葉少なく何にするか聞いてくる。自分はあらかじめ決めていた酒の名前を唇に乗せる。

そういうシミュレーションも完璧だった。

いざバーのドアを押し開く。室内は想像どおり少し薄暗い理想的なバー。カウンターの隅の席があつらえたように空いていた。ぎこちなく座る。緊張していることを自覚する。大人と認めたはずの自分がまるで子供のようにうろたえている。

マスターはシミュレーションどおり、言葉少なく何にするか聞いてきた。

それに何と返すべきか思い出せずに、訳も分からずウィスキーの水割りを頼んだ。程なくやってきたグラスを掴み、一口含むとガツンと喉をやられる熱さ。咳き込むことだけはどうにか我慢したが、顔が歪む。バーの薄暗さにこんな風に感謝したくはなかった。

ああ、ウィスキーは熱い飲み物なのだと、そのとき初めて気がついた。

だからというわけではないと思う。ちょうどそのとき、物慣れた風情のお客が、グラスに揺れる炎を見ていた。

お酒が燃えるのを見るのは、それが初めてだった。

そして、それがブランデーであるということも、そのとき初めて知った。「焼いたワイン」と称される蒸留酒が、まさにグラスの中で炎に焼かれていた。

ブランデーは果実を焼き、蒸留して拵える。焼いたワインというのはつまりそのことだ。ぶどうを始め、りんご、プラム、木いちごなど様々な果実から作られる。洋菓子の香りづけやフランベのために使われるほど、ブランデーからは芳しい香りが沸きあがる。温めればその香りはさらに強くなる。お客がブランデーを燃やしているのはそのためだと、後になってわかった。そのときはただ、グラスの中でブランデーを飲んで激しく揺れる炎に目を奪われていた。さながら激しい戦場の有り様を彷彿とさせる光景を、ただただ美しいと見守っていた。

後になってマスターに聞けば、そのブランデーの名前はナポレオン。古い歴史の中にあって埋もれない、幾つもの戦争で自軍を勝利に導いた本物の英雄の名を冠していた。なるほどそれならば、グラスの中はまさしく荒れ狂う戦場だったのだろう。

大人の自覚が薄らぎつつある自分には、まだ早いと思えた。

それでもマスターは、ウィスキーをちびりちびりと終わらせた自分の前に、同じブランデーのグラスを差し出す。

両手で包み込んで温めてごらんなさい。マスターに言われるまま、ブランデーのグラスを両手で包み、温める。温める方法は火でなくても構わないとマスターは言う。ウィスキーを身体に入れて否応なくあがった体温が、手の中のブランデーに移る。

生きているように温もったブランデーのグラスに、頃合いをみて口を近づける。

そこに立ち上るのは、まさしく大人の香りだった。